millennium paradeの「U」が最高でした。 

雑記KING GNU,millennium parade,U,おうちごはん,常田大希,曲紹介

初めに                          

この曲はKING GNUのフロントマンである常田大希さんのサイドプロジェクト、
millennium paradeが作った、
映画「竜とそばかすの姫」のメインテーマ曲です。

もし聴いたことがない方がいたら、
下に公式MVを貼ったのでぜひ聴いてみてください。

料理ブログでありながらすみません。
この曲があまりに素晴らしかったので、
つい感想を書いてしまいました。

よろしければお付き合いください。

打楽器主役                    

この曲には、
オーケストラでいうヴァイオリンやチェロ、
バンドでいうギターやベースのような、
通常の楽曲では主役を張るであろう弦楽器が存在しません。

曲の8割以上が打楽器とデジタルビートで構成されています。

打楽器がビートを作り、グルーヴを生み、様々な演出までしています。
その他の楽器はあくまでそのサポートや演出をするためのちょい役です。

ここまで打楽器に偏った比重を可能にしている理由の一つは、
使われている打楽器の多さです。
この曲には様々な種類の打楽器が使われています。

曲のクレジットを見ると

[Music]
・Music and Lyrics: Daiki Tsuneta
・Vocal: Belle (Kaho Nakamura)
・Timpani, Drum line snares, Marimba, Gran cassa and Cymbals: Shun Ishiwaka
・Horn arrange, Trumpet, A.Sax and Flute: MELRAW
・Piano and Synthesizer: Ayatake Ezaki
・Trombone: Masahito Kawahara
・Horn: Kaname Hamaji
・Beat Programming and all other Instruments: Daiki Tsuneta
・Recording and Mixing: Yu Sasaki
・Mastering: Randy Merrill (Sterling Sound)

青い部分が打楽器です。
おそらく石若駿さん(KING GNUの前身であるSrv.Vinciの前期ドラマー)が作った音に
常田大希さんが自分で作ったデジタルビートを組み合わせたのでしょう。

ちなみに
・Timpani

ティンパニ 製品 | Ludwig
銅製の打楽器で、通常の太鼓に比べて音の高さの調整に優れています


・Drum line snares

Amazon | ammoon セット 14インチ スネアドラム ドラム ドラムスティック/キー/ストラップ付き (黑) | スネアドラム |  楽器・音響機器
小太鼓のひとつで、バンドのドラムでも主役となるスネアドラム。
これを複数使ってマーチングバンドのようなドラムラインを作っているということではと推測…。
(間違ってたらすみません)

・Marimba

マリンバの写真素材 [FYI00457750] | ストックフォトのamanaimages PLUS
木琴の一種です。


・Gran cassa

YAMAHA/ヤマハ-32"/大太鼓|楽器レンタルのサウンドクルー
大太鼓です。

・Cymbals

シンバル - アイコンのベクターアート素材や画像を多数ご用意 - iStock

通常のオーケストラで使用される主要な打楽器はほぼ使わています。

単音の集合体生むグルーヴ                   

打楽器は弦楽器のような音の脚色(伸ばしながら高低を変えたり)が苦手です。
単音の楽器と言われる所以です。

それゆえメロディーを作ることが弦楽器に比べて難しく、
現代の音楽シーンではリズム隊という名の裏方に回ることが圧倒的に多いです。

この曲ではそんな単音楽器の特性を逆手に取り、
色々な音色の単音で埋め尽くすことによって独特なリズムやグルーヴを生み出しています。

それはまるで、
一つ一つを見ると小さな点でしかないけれど
俯瞰して全体を観ると見事な絵になっている点描画のようなものです。

「U」をロキノン風に解釈すると                     

たとえで点描画とか言って脱線したので、
ついでにもっと脱線しますと。

曲名の「U」は、
「竜とそばかすの姫」で描かれている仮想空間の名前だそうです。

仮想空間もまた座標を認識する点の集合体ですし、
そこで見る景色や人も、超ドアップで見ると細かいピクセルの集合体でしかありません。

そんな空虚な世界でも
楽器の起源といわれている打楽器を点として生まれた集合体であれば、
それは肉体性を帯びて、人間を突き動かすグルーヴを生むんじゃないかと
常田さんが考えたんじゃないかなと、勝手に想像したりします。

最後に                            

長々と書いてしまいすみません。
これでも半分くらいに縮めたのですが…。

個人的な感想ですので間違っていたり、
これを読んで不快になった方がいましたら申し訳ありません。

もしちょっとでも興味をもっていただけて、
この曲を聴いてくれる方がいたら何より嬉しいです。

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