日本最北端で野宿するときに必要な物

雑記おうちごはん,レベルE,冨樫義博,夏の思い出

夏になりましたね。
僕の青春時代の夏の思い出というと旅行です。

ただ、高校~大学時代でお金もないので、
青春18切符を買って、一人で気の向くままに全国を移動しながら野宿を繰り返すだけで、
今思うと旅行というより放浪に近いものでした。
高校生が野宿の旅なんて今では絶対に許されないでしょうけど…。

そんなことを長期休みのたびに行っていたので、
危ないこともしばしばありました。

・ヒッチハイクをして止まってくれた車が反社の方で、「女だと思ったから乗せたのに」と因 縁をつけられて山の奥に連れていかれて埋められそうになった。
・野宿をしていたらホームレスの方々に絡まれたが、結局仲良くなって一晩遊んだ。
・真冬の深夜、特急列車に乗って接続部で寝ていたところ、一晩中隙間風に晒され、
目的地の九州に着いた頃には高熱で動けなくなった(家は関東です)。

その他にもここでは書けないエピソードも多々ありまして、
楽しいよりも圧倒的に辛いことのほうが多かった気がします。

じゃあなんでそんなことをするのか、と申しますと、
若さゆえの衝動としかいえない感覚があって、
長期休みに入ると無性に行きたくなるんですよね。
そして一度気持ちのスイッチが入ってしまうと、
今までの辛い思い出とかを思い出したとしても、
止められなくなってしまうんですよね。

今思うと、放浪癖の中毒性に軽く踏み込んでいたんでしょう。

ここからが本題。

高校時代の夏休み、
北に行きたい」と思い立ったらいてもたってもいられなくなり、
次の日にはリュックに着替えを詰め込んで青春18切符で電車に乗り込んでいました。
1日目は青森で終電がなくなり、ガード下で野宿。
2日目の夜に日本最北端である北海道の稚内に着きました。
とりあえず目的は達成したことだし、今日は駅で野宿しましょうか、
と思ったのも束の間…、

寒くて眠れない…
夏とはいえさすが最北端…。

ケータイを持っていなくて、ネットも出来ない当時。
こんな辺境で真夜中にホテルを探すことはできません。
とりあえず体を温めようと、疲れ切った体を引きずってコンビニを探しさまよいました。

やっとたどり着いたコンビニで僕が買ったもの。
それはなぜか、大好きなマンガでした。


レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)

おそらくその時の僕は
「今日は寝れないだろう。なんとなく寝てはいけない気もする。
 だったら出来る限り夢中になって時間を潰せるものが欲しい」

と思ったのでしょう。
食べ物を買うお金の余裕もなかったので、温かいお茶とレベルEを持って、
稚内駅に戻りました(当時は夜中でも構内に入れました)。

そして稚内駅の小さな明かりで一晩中、
全てのコマを暗記するくらい夢中になって読んだレベルE。

思い出補正を抜きにして、今読んでも大好きなマンガです。
ハンター×ハンターの作者、冨樫義博先生の作品ですが、
個人的にはハンターハンターより面白いと思っています。

ダークでサイコな世界が好きな方はぜひ読んでみてください。

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